大山の山頂は4度目(最後に来てから10年以上も経つが)である。
10年以上も経つと登山道は大きく変わっており、まるで別の登山道を歩いていたような印象であった。地肌が露出し禿げ山だった山頂付近も、木道がつけられ登山者が立ち入れる場所が制限されたことにより、緑が復活していた。大山を愛するものとしては非常に喜ばしいことであり、関係者の方々の努力に敬意を表したい。
10年以上前の登山道のイメージで登っていた私は驚いたのだが、登山道も木の階段が整備されたことにより、登山者にとっては以前よりも体力的に厳しくなっている(2ヶ月前の私の体力では非常に厳しい登山となっていたはず)が、ブナ林を保護する観点から見ても致し方あるまい。 |
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大山の山頂付近。こんな全く展望の無い大山は初めてだ |
素晴らしい展望の山なのだが、待っても天候の回復する見込みは無いと判断し、下山することにした。
山頂滞在時間は約35分ほどであった。
とりあえず大山山頂まで登るという、この日の第一目標はクリアすることが出来た。次なる目的は下山しながら紅葉を楽しむことである。登山途中はガスが激しく、紅葉どころではなかったのだ。
12:30 下山を開始。
山小屋から出ると、私の火照った身体の熱がすっかり冷めていて、気温3℃はさすがに寒い。歩けば身体も温まると思って歩くのだが、登る時とは具合が異なる。寒さで鼻水をすすりながら下山していった。 |
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次第にガスが晴れてきて北壁と美しい紅葉が見えてくる |
6合目あたりまで下ると、その頃にはガスが晴れてきて(頂上付近は依然としてガスの中だが)下の方の景色や展望が眺められるようになっていた。 |
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大山寺方面を眺める |
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紅葉はまだ「見頃」の段階まで進んでいないが、色のコントラストはなかなか美しい。 |
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三鈷峰(1510m)も次第に姿を現してくる |
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弓ヶ浜と三保湾。この日麓は快晴だったようだ |
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同じ道を通るのを極力避けたい性質の私は、下山路は元谷に下るルートを選び(延々続く木の階段はもういい・・・)登山道の分岐を右手に進み、元谷に下る急な横木の階段を下った。 |
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中央左、宝珠山 |
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ブナ林の中に入っていく。黄葉もなかなか風情がある |
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大山北壁。時折岩の崩壊する音が聞こえる |
急斜面を下ると、元谷のガレ場に着く。ここには無数の岩石とたくさんの堰堤がある。雨がまとまって降った直後などは危険な場所(土石流の恐れがある)である。 |
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元谷のガレ場。正面に豪円山 |
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元谷から三鈷峰を見上げる |
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紅葉と三鈷峰 |
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北壁。まだ頂上にはガスがかかっている |
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元谷から弥山方向 |
元谷の渓流の音を聞きながら下っていく。元谷に下りるまでは急な道であるが、下りてしまえば緩やかに下っていく道である。 |
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14:30 大神山神社奥宮到着。 |
ここからは日本一長いという自然石の敷き詰められた道を大山寺まで下る。 |
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凸凹なので疲れた足には歩きにくい道 |
14:45 大山寺到着。大山は日本七霊山でもある。 |
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大山寺。一般観光客(高齢者の団体)が多い |
14:55 駐車場到着。下山も(元谷コースは少し距離が長くなる)所要時間2時間25分。 |
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駐車場からの大山。朝は全然見えなかった |
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デジカメ時間24日15:04の大山。もっと早く晴れたらなー |
帰路は桝水原より鏡ヶ成、鍵掛峠方面に向かう。 |
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紅葉の名所・鍵掛峠。今月末〜来月初めには絶景となる |
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中国地方で3番目に高い山・烏ヶ山(からすがせん) |
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鍵掛峠は中国地方屈指の紅葉の名所であり、ここから見る大山南壁の紅葉はまさに圧巻である。今月末〜来月初めにここに来れば絶景を見ることが出来るだろう。
鏡ヶ成(かがみがなる)から蒜山(ひるぜん)方面(蒜山大山スカイライン)に向かう。鬼女台(きめんだい)で小休止した後、県境を越えて岡山県に入る。 |
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鬼女台から雲に隠れた大山(左)と烏ヶ山(右) |
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左から上蒜山、中蒜山、下蒜山 |
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蒜山I.Cより米子道、中国道を経由して帰宅。山頂が晴れていれば申し分なかったのだが、本来気候の厳しい山であり、時期的にも贅沢は言えないだろう。私自身は十分満足のいく山行となった。 |
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