筆影山 Mt.Fudekageyama
この日は祖父を連れてどこかへ出かけることになった。

80を過ぎた高齢者に行ける所となると、いささか知恵を絞る必要がある。
まず、人の多いところは引率するのに神経を使うのでパス。また、あまり長い距離を歩かせるのもいかがなものかと思うので遠慮したい。となると選択の余地があまりない。

という訳で温泉に連れて行くことにした。平凡の極地とも言えなくもないが仕方あるまい。
本格的に玉造温泉!とも思ったのだが、3時間近くはかかる距離なので高齢者に配慮し、三原市にある「みはらし温泉」に行くことにした。

三原に11時頃着くが、温泉に行き昼食にするには早いので、高齢者でも頂上に行ける筆影山への「楽チン登山」を思いついた。

筆影山は山頂直下まで車道が整備され、駐車場から200m程度歩けば展望台のある標高311mの山頂に達する。

私がこれまで登った中で一番低い山(ちなみに一番高いのは石鎚山)なのだが、海際から一気に300m以上せり上がっているため、眼下に瀬戸内海を眺めることができる。
 駐車場から山頂への舗装された道。車両は入れない。
筆影山は瀬戸内海国立公園でもあり、広島県内では桜の名所としても知られている。
低い山だが、ここからの瀬戸内海の景色は素晴らしく、春の瀬戸内海の風景をバックにした満開の桜はまさに秀逸である。

反面、桜の季節は国立公園でもあり、人が多いのが難点なのだが・・・
 山頂から三原市街。
 12倍ズームで三原市街。
 竜王山(665m)
 葉田竜王山(445m)。こちらも楽チン登山が可能。
広島県には「竜王山」が多い。私のHPだけでも(いずれも登ったことはないのだが・・・)今日の2つを含めて3つ登場した。
 しまなみ海道・因島大橋
筆影山の展望台からは瀬戸内海の多島美を存分に満喫することができる。
 12倍ズームで因島大橋
 中央・高根島、左・生口島、右後方・大三島。
 手前にある桜が咲けば素晴らしい景色となる。
桜の季節もさることながら、冬は瀬戸内海が霧の海に変身し、霧の中に浮かぶ因島大橋や島々も素晴らしいとのこと。

筆影山を下り国道185号線に出ると、みはらし温泉まではわずかな距離である。地下2000mから熱い湯の湧く、広島県には数少ない本格的な温泉である。
 

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