古事記によると「故神避りましし伊邪那美命は出雲国と伯伎(伯耆)国との境、比婆の山に葬しまつりき」とあり、比婆山山頂にある御陵は伊邪那美命(あくまでも神話の話で実在には疑問があるが)の墓とされている。

池ノ段から比婆山御陵に向かう道は鬱蒼としたブナ林(天然記念物)に囲まれている。

先ほどの立烏帽子山をバイパスした初老の夫婦が休憩していたのを追い越し、池ノ段と比婆山との鞍部・越原越(おっぱらごえ)まで下る。
 ブナ林の中を進む
鞍部・越原越を過ぎ、上りが始まる。周囲はブナの森に完全に包まれている。
 イチイの巨木
 御陵(標高1264m)
11:00 御陵到着。
御陵は鎖で囲まれ、樹齢千年以上とされるイチイの巨木がある。
比婆山は山頂付近も樹木が密生している為、展望などあろう筈もなく、素通りして烏帽子山に向かうことにする。

一旦鞍部まで下り、烏帽子山に登っていくのだが、烏帽子山まではさほど急登な道はなく、快適に進む。

11:30 烏帽子山山頂(1225m)到着。
烏帽子山の展望は良好。ただ、蜂がやたら多く、静かな山頂に蜂の羽音だけがブンブン聞こえる。
 烏帽子山から吾妻山(1239m)
 左後方にかすんでいるのが船通山
烏帽子山からの展望を眺めながらコンビニ弁当を食べ、しばし休憩。

11:45 下山開始。
来た道を越原越まで戻り、そこから千引岩経由で直接駐車場に向かう道に入る。
 千引岩
神話ではこの岩をはさんで伊邪那岐命と伊邪那美命が問答をしたとか・・・
 立烏帽子駐車場。後方竜王山(1256m)
13:00 立烏帽子駐車場到着。
吾妻山まで足を伸ばせば良かったような気もしたが、次回への楽しみとすることにした。

次に来る時は御陵を通らず(展望が悪いのでつまらん)出雲峠から烏帽子山を経て吾妻山に行ってみたい。

帰途、遠回りになるが中国自動車道を高田ICまで走り、たかみや湯の森に立ち寄る。
温泉で汗を洗い流し、さっぱり気分で帰宅。
 
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