宮島弥山 Mt.Misen
日本三景・宮島の紅葉が見頃を迎えつつあるようななので今週は宮島に行こうと決めていた。前日降り続いた雨も上がり、上々の空模様である。

7:55 家を出発。
コンビニで買った缶コーヒーを飲みながら県道37号線を南下し広島東I.Cを目指す。私の家から広島東I.Cまで約1時間の路程である。

この日2杯目のコーヒーが及ぼす人体への悪影響について考えていると広島東I.Cに到着。ここから山陽自動車道に入って一気に広島市街を西に抜けるのだ。貧乏人の私と言えど、広島市内の国道2号線をチンタラ走るつもりはさらさら無いのである。

太田川を渡り、武田山トンネルを抜け、窓ヶ山を右手に見ながら快調に走っていくが、2杯目のコーヒーが及ぼした可能性のある尿意の為、宮島S.Aでトイレ休憩を余儀なくされる。
 宮島S.Aからの厳島(宮島)
トイレ休憩を済ませ、再び山陽自動車道を走っていくとすぐに廿日市I.Cである。
ここで高速を下り、西広島バイパスに合流。バイパス終点を過ぎるとお決まりの渋滞に巻き込まれるが、3Km程度渋滞に巻き込まれてノロノロ走っていれば宮島口に到着である。

駐車場に車を停め(料金1日1000円)宮島口のフェリー乗り場に向かう。

宮島口からはJR西日本と松大汽船の2社のフェリーが出ている。料金はどちらも宮島まで170円だが、JRのフェリーは大鳥居の正面に回るコースをとるため、大鳥居と厳島神社を海上から撮影したい人はこちらが良いだろう。松大汽船は10分間隔(JRは15分)で出ているという便の多さが魅力だ。

この日私は松大汽船のフェリーに乗り込んで(少ない待ち時間で乗れたので)宮島に渡った。

 宮島桟橋。物凄い人出である
10時過ぎ、宮島桟橋に着く。
私は最近まで広島を離れ九州に長く住んでいたせいか、宮島桟橋に来るたびに、故郷に帰って来た様な懐かしい感覚に襲われる。私にとって宮島は、ここは広島なんだと感じさせてくれる場所なのである。

紅葉谷の紅葉が見頃を迎え、一年で最も観光客の多いシーズンということもあり、正月の初詣での人出と変わらないような観光客の数である。ちなみに宮島桟橋のトイレは混雑する(とりわけ女性は)ことが多いので、フェリーの中か本州側で済ませておくことをお勧めする。
 桟橋付近では鹿たちが出迎えてくれる
私の家の近くの山にいる鹿は愛想も糞もなく好きになれないが、ここの鹿は人を全く恐れない為か何故か可愛い。
 日本三景碑。宮島は瀬戸内海国立公園でもある
宮島桟橋から私も大勢の観光客に混じって厳島神社に向かう。
これまで何十回と宮島に来ている私だが、登山が目的で来たのはこの日が初めてである。

厳島神社は観光客の多さで神社の床板が抜けるのではと心配になるほどの混雑ぶりである。私は少しためらったが結局厳島神社に参拝した。
 厳島神社の回廊から大鳥居
厳島神社は海の上に建っているから当然海抜0mの場所にある。私がこれから目指す弥山山頂は標高530mであるから、当然530mの標高差を登らないといけない。

厳島神社へのお参りを済ませると、紅葉谷公園に向かう。
 紅葉谷公園
紅葉谷公園には大勢の見物客に加え、三脚を付けたカメラで紅葉した木々を撮影する者や、紅葉した木々をスケッチあるいは写生している者が大勢いて、まさに大観光地であることをまざまざと見せ付ける光景が展開していた。

私は紅葉のトンネルを目で楽しみながら弥山登山道・紅葉谷ルートを進んだ。
 弥山登山道に入る。ここから先は紅葉を見ることは出来ない
スーツ姿で登っている中年男性を案外多く見かけた。ヘロヘロになっている点は全員共通していた。

500m以上の標高差があり、低山にしては登り応えのある山なので、島にある低山だとなめてかかっては後悔することになる。
 全般的に登山道は石段が中心である
急登の階段を何箇所か登っていくと尾根の上に出て、ここでロープウェー乗り場から来る道と合流している。

ロープウェーで登ってきた人々が、汗びっしょりでゼエゼエいっている私を尻目に涼しい顔で弥山山頂に向かっていく。
 山頂への道
獅子岩のロープウェー乗り場からでも山頂までは意外に登りが続くので、ロープウェーで来た「山歩きに慣れてないと思われる人々」は次第にペースが落ちていく。そんな人たちを追い越しながら山頂を目指す。

やがて弥山本堂、不消霊火堂(きえずのれいかどう)に着く。不消霊火堂には弘法大師が焚いた火が1200年間燃え続けているのだが、肝心の不消霊火堂が今年火事で消失(弘法大師の火は無事)し、現在はテントの霊火堂になっている。

さらに階段を登ると巨岩が数多く点在するようになり、巨岩の間を通って山頂に向かって行く。

11:55 弥山山頂到着。
 宮島弥山山頂
 三角点
 山頂にもいる。登山者たちに弁当の分け前をねだっているのだ。
以前から思っていたが、宮島の鹿たちは雑食らしい。
山頂からの展望を楽しむ
inserted by FC2 system