大土山 Ozuchiyama
なかなか土日に休みが取れず、久々の日曜日の山行である。

この日登るのは地元の山・大土山だ。
♪大土の山を仰ぎつつ、育つ僕達私達♪ と地元の小学校の校歌にも登場する、私にとっては最も身近で特別な山である。

ところで、この大土山を記した登山のガイドブックを私は一度も見たことがない。残念な事実であるがガイドブックに無い、登山者の少ない、いわばマイナーな山ということになる。
 三次市側からの大土山
これまで私は三次市側からしか大土山に登ったことがないので、この日は安芸高田市側(実は安芸高田市の大土山憩いの森から登るのが一般的なのである)から登ることにする。

10:40 大土山憩いの森に到着。
 案内標識に従って登山道に入る
11:00 標高688mのピークにある高天原に到着。
 大土山の山中にこんな場所があるとは最近まで知らんかった
 古来より神聖な場所とされてきたのは確かだろう
 白木山塊の眺め良好
 大毛無(中央)猿政山(右)遠望。
 比婆山連峰遠望
 この近辺にはちょっと見られない大きな鳥居がある
こんな場所があるのを知らなかったのは、地元の者としては情けない限りである。

気を取り直して大土山に向け前進。ここからは土塁の上を通って行く道になる。
 頂上まで続く土塁
 細い土塁の上を進んで行く
11:35 779mピークの土塁分岐到着。左手に伸びる土塁の上を進んで行く。
 779mピークの土塁分岐を左に行く
ここからは踏み跡が不明瞭な道になる。
 登山者の少なさを物語る、不明瞭な道
倒木も多く、それも幹ではなく枝葉の部分が広範に登山道を塞いでいる悪いパターンの倒木が多いので、迂回を繰り返すうちに私はとうとう道を見失ってしまった。
 道を見失ってすぐに伐採現場に出る
近所の山なので道がわからなくなっても意外と動揺しなかったが、伐採現場付近を20分程度徘徊したろう。

結論を言えば、土塁を探すことである。土塁に沿っていけば必ず頂上に行ける。徘徊する前に土塁を探していれば、道を見失うことも無駄に時間を費やすこともなかったのだ。
再度合流した登山道は踏み跡が明瞭で、土塁と平行して続いている。

12:15 念仏岩到着。
 樹林の真っ只中にある巨岩・念仏岩 
念仏岩は話には聞いていたが、見たのはこの日が初めてである。
南無阿弥陀仏の文字の下に大正時代の日付と、この岩に文字を書いた人と思われる佐伯郡観音村(現在の広島市西区観音)の寺の住職の名が彫ってある。

私が同じ行為をすると「落書き」と言われるが、どこかのえらい住職だと許され、名所になる。
頂上に行く
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