三瓶山 Mt.Sanbe
三瓶山の紅葉が見頃を迎えたとの情報を得て、8月に初めて登り、秋にまた来ようと決めていた三瓶山に行くことにした。

子供の頃、大田(鳥井海岸)に海水浴に連れて行ってもらい、帰りに決まって三瓶山の西の原に立ち寄っていた思い出があり、子供の頃から幾度となく三瓶山の姿を見てきた私だが、その山頂に立ったのは今年の8月の登山が初めてである。

今回の三瓶山行きは紅葉(とりわけ室の内の紅葉)を見るという大きな目当てがあるのだが、前回初めての三瓶登山は私が山歩きのド素人だったことと、暑さのためヘロヘロになりながらの登山になったので、今回は前回のリベンジみたいな意気込みもあるのだ。

8:00 我が家を出発。
前回は酷道375号線を使ったので大幅に時間のロスが出たが、今回は国道54号線を北上し県境・赤名峠を越える。
ちなみに375号線は呉から三次に至る区間と島根県内は「酷道」ではなく、2車線の国道である。三次を過ぎたあたりから島根県境付近にかけての江の川沿いの区間に「酷道」区間が残っているのだ。

9:30頃三瓶山西の原に到着。

 西の原からの男三瓶(左)子三瓶(右)
途中、コンビニでの弁当調達、給油、失禁寸前になったので「道の駅頓原」に寄った、などで10分程度時間を食ったが予定通りの到着である。

 男三瓶山 山腹の木々が紅葉しているようだ

さて、この日はここ西の原から(前回は北の原・姫逃コース)登ろうと思っているのだが、いかんせん初めてなので登山道が良くワカラン。ところが、ふと横に目をやると初老の夫婦が登山の準備をしているではないか。この夫婦の後をついて行けば登山道に入れるなと考え、彼らの準備が整うのを待つ。

ところがこの二人、準備にえらく時間がかかった。私はトイレに行くなどして時間を潰して待ったのだが、二人はいつまでも荷物をゴソゴソやっている。

登る前からこれでは、この二人について行っても大幅な時間のロスは必至と判断し、二人に道案内してもらう(向こうは道案内しているつもりはあるまいが)のを諦め、人には頼らずに自力で行くことにした。
 ススキの草原を進む
だだっ広い西の原の草原は登山道と思われる道沿いが刈り払われていて、何とか迷うことなく進むことができた。

しばらく登ると登山道は直接男三瓶に向かう道と子三瓶・室の内方面に向かう道に分岐する。真っ直ぐ男三瓶に向かったのでは面白くない(2ヶ月前の私なら真っ直ぐ向かっていたに違いない)ので、まず子三瓶を目指して登っていく。

しばらくは展望のきかない樹林の中を進んでいくが、やがて左手に紅葉した男三瓶が見えるようになってくる。
 男三瓶
スイッチバックの続く急登を登っていくと、やがて尾根(火口縁)の上に着き尾根伝いの縦走路に出る。
そこは道が十字路になっていて直進すると室の内に下っていき、左折し縦走路を行くと男三瓶(かなりの急登と思われる)に行ける。私は右折して稜線上を子三瓶に向かった。

尾根の上に出ると、まさに絶景が私を迎えてくれた。
 縦走路からの男三瓶
火口の縁にそって延びる縦走路には所々にリンドウが咲いていた。また、縦走路から左の眼下に見える紅葉した室の内の木々がとても美しい。
 紅葉の室の内を見下ろす
 三瓶山の登山道沿いにはたくさん咲いていた
 子三瓶 山頂への登りはなかなか急登であった

子三瓶の山頂付近はススキの草原が広がっていた。
 向こうが山頂
11:05 子三瓶山頂到着。
子三瓶の山頂では案内標識の前で中年夫婦が食事中であった。カメラを持った私が近づくと、私が撮影をしたがっているものと察して(実際そうだったのだが)食事中にも関わらず大慌てで後片づけを始めた。

これでは私の方が悪者になったような感じがしたし、彼らにも気の毒だったので子三瓶山頂での撮影をやめ、場所を私に提供しようとしてくれた彼らの気持ちだけいただいて立ち去ることにした。
ともあれ、山に限らず観光地などでは人が写真を撮りそうな場所では食事や休憩をしないほうが無難だろう。
 子三瓶からの男三瓶
 アンテナ群の立つ女三瓶
 室の内火口
子三瓶からの展望を楽しむと孫三瓶方面に向かって下った。いよいよ室の内火口に下りていく。
室の内に向かう

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