「国民休暇村」のある池の原が標高1000mを越す高原なので、誰でも手軽に登れる山で、神話によると伊邪那岐命が伊邪那美命の葬られた比婆山を山頂から眺めて「吾が妻よ」と追慕したことが山名の由来とか。
草原の道が600mほど続くと、今度は雑木の中の緩い登りが始まり、やがて小弥山に着く。 |
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小弥山から池の原 |
ここは眺めがいいんで、休憩がてら少し楽しむことにする。 |
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吾妻山の定点観測写真。 |
天候も良く、背中が日差しでジリジリと熱い。
私より一足先に池の原を出発した中高年の団体が、同様に休息をとっている。 |
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イブキトラノオと猿政山方面の展望。 |
小弥山を過ぎると尾根道となり、初心者には多少こたえる上りが始まる。慣れている者なら快適な道だろう。 |
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ウツボグサ |
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ヤマアジサイ |
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オオバギボウシ |
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あらら、もう山頂か |
烏帽子山方面への縦走も面白そうなんで、中高年グループのリーダーらしき人に尋ねてみると、烏帽子山まで「あんたの足でも1時間じゃ無理」らしい。
やがて中高年グループが南の原方面に下山してしまうと、私がこの二百名山を独占する状態になった。
山頂に着いたあたりから異変の兆しがあったのだが、私が飯を食べて一息入れている間に、島根県側から黒雲が急速にやって来て、周囲の視界が悪くなってきた。 |
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立烏帽子山・池の段方面の展望。 |
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猿政山方面にも雲がかかりだし・・・ |
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急速に視界が奪われていく |
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数秒後、猿政山は完全に見えなくなった。 |
上の写真でゴミのように写っているのは山頂付近を飛び交う無数のトンボ。
この雲行きを見ていると、縦走なんて考えは完全に失せ、びしょ濡れは御免なんで急いで下山することにした。
30分の所要時間で池の原まで下山することができ、時折パラパラと雨が落ちてきたものの、何とか濡れることなく済んだ。 |
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山頂は雲に覆われつつあった。 |
車に戻るやいなや、土砂降りの雨が降り出した。山の天気は難しいのを実感。
この日は色々あったが、思わぬ形で広島の名山・吾妻山に久しぶりに登ることが出来たのは収穫だったかな。 |
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