吾妻山 Mt.Azuma
昨年の10月28日に比婆山に行き、素晴らしい紅葉を見たのだが、この日は紅葉の進み具合を偵察するために比婆山・吾妻山に出かけてみた。
中国地方最高峰の大山でさえ、昨年の10月24日の時点では「紅葉見頃」の段階まで進んでいなかったんで、この日の時点ではまだ早いことはわかっていた。

福田頭登山口を過ぎ、大規模林道を進んで先に比婆山池の段に行く心積もりだったのだが、県道の路肩が崩落して通行止になっており、かなり遠回りをしないと比婆山には行けない状況である。

これは全くの計算外で、これはもう真っ直ぐ吾妻山に行くしか選択の余地がなくなった。
池の原からの吾妻山
私が吾妻山に来る時は必ず計算外の事態が起こり、仕方無く吾妻山に来ているような観もある。
もしやすると伊邪那岐の神のお導きか?
ウメバチソウ マツムシソウ
吾妻山の山名は伊邪那岐が比婆山に葬られた妻(伊邪那美)をここから偲んだことに由来するそうな。
リンドウ 密集するリンドウ
秋の花のシーズンも終わりが近く、ウメバチソウ、マツムシソウも細々と頑張っているけれど、やはりこの時期の主役はリンドウのようである。

ところで先日地元の新聞に、道後山や帝釈峡の山野草の盗掘に関する記事が出ていた。
非常に嘆かわしいことだが、この吾妻山にも土を掘り返した形跡が所々に見られ、盗掘をする輩が出没しているようである。貴重な自然を私物化せんとする、このような「環境テロリズム」は絶対にやめていただきたい。
中には色づき鮮やかな木もある
この日の時点での全体的な印象は「色づき始め」といったところだろう。
とりわけ鮮やかな場所から山頂を望む シコクフウロ
猿政山方面の展望
登り出した時はちょっぴり肌寒い状況だったが、次第に身体も温まって快調に進んでいく。
ゆっくりと登ったのだが・・・
1時間後には山頂に着いてしまう
「あらら、もう山頂か」という感じの山。
船通山の背後にうっすらと大山 立烏帽子山(左)と池の段(右)
比婆山連峰は間近に見えているが、車で行こうとすると現時点では大幅な迂回が必要。
福田頭 比婆山(右)烏帽子山(左)
島根県側はまるで水墨画の世界
私しかいなかった山頂に、ちらほら後発の登山者がやって来て賑やかになりつつあるので下山を開始。
同じルートでスピーディーに下山
さて、比婆山に行くのは面倒な状況になっているのでどうしようかと思案したのち、島根県側に出てみることに決めて吾妻山を後にした。

本格的な紅葉は11月初め頃でしょうね。
 
 
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