福田頭 Fukudagashira
この日は、先日カメラを忘れるという大失態の為に「行きそびれた」福田頭に再訪。

この山は地図では「毛無山」と表記されているが「毛無山」と呼ばれることは皆無に近いようで、一般的には「福田頭」と呼ばれている。
私もありふれた「毛無山」より、「福田頭」と呼ぶ方が個性豊かなこの山にはふさわしいと思う。

で、この福田頭だが、昨年から私が是非行ってみたい山の、かなり上位にランクされていた山なのである。
福田上の集落から見た福田頭
林道奥まで車を乗り入れ、どうやらこの日は私が「山を独占している」様相なので、遠慮なく空いたスペースに駐車。

準備を整え林道をさらに奥に向かって歩いていくと、やがて林道終点の登山口に着く。
クリの巨樹 10:40頃、登山開始
 登山口の看板から抜粋
下山路から登ったって構わないし、この日の私のようにピストンで登っても構わないのだが、登山路と下山路が(呼称の上では)明確に区別されて扱われている山も珍しい。
オオキツネノカミソリ 登山口には咲き乱れる
樹林の中を行く。
この辺りはヒノキ林が目に付くが、登っていくにつれて広葉樹林の中に包まれていく。
ヒノキ林のウバユリ。
やがて沢沿いの道となり、一の滝、二の滝、三の滝と素晴らしい滝を見ながら登っていく。
フシグロセンノウ ソバナ
三の滝の上に出る 滝見を楽しんだ後は山頂を目指す
三の滝の上にもまだ小滝が続き、ちょっぴり危険な箇所を設置してあるロープを掴んで登ると、今度は湿地状の谷間を通る道が続く。
ジメジメした場所を通る 水呑場を通過(12:10頃)
大波(おおはの)峠に到着
福田頭と井西山との鞍部・大波峠に12:20頃到着。
私は三脚持参で登ってきて、三ヶ所の滝で大道草をしているので、ここまで1時間半もの時間を要した。

大波峠からは反対側の展望がわずかに開けていて、竜王山を眺めることができる。
小休止の後、今度は尾根道を進んでいく
大波峠から登山道は急登となってきて、実はここからが長い。
急登が終わると、やがてなだらかな稜線の道となる。
この日、下界は最高気温35℃を越す猛暑の一日だったようなんだが、この1000m級の山と飛沫の舞う滝前の水辺のお陰で、私は一人別天地を味わえた。
ヤマジノホトトギス 山頂手前で初めて空間が開ける
13:05頃、山頂到着
標高差が750mあり、歩行時間も長い山なのはわかっていたが、2時間半近くもかかったゾ・・・

滝見をもっとスピーディーに行えば2時間かも知れんけど、時間を掛けてゆっくり登っていくのも面白い山なんで良しとしよう。
吾妻山はここからだと尖って見える 猿政山
残念ながら薄曇で、大山や遠くの山々の展望が良くないが、うっすら見える山々を見ながら弁当。

13:30頃、下山を開始し、14:50頃林道終点の登山口まで戻る。下山は半分の時間で済んだ。

やや健脚向きの山のような気もするが、滝や四季折々の植物など見所も多く、気持ちの良い山歩きができる素晴らしい山だった。
 
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