石見冠山 Iwami Kanzan
蜘蛛居滝から日和トンネルで再度矢上に戻り、今度は石見冠山の「野原谷登山口」に向かう。

ちなみに石見冠山と書いて「いわみかんざん」と読む。この山は今後も山行、滝見を問わず私のHPに登場する筈なんで、くれぐれも「イワミカンムリヤマ」」と読まないでいただきたい。
野原谷登山口
国道261号線から登山口までの路程を説明するのが困難なので・・・とりあえず登山口は「北緯34度55分33秒79、東経132度29分19秒48付近にある」としておく。
邑南町井原から断魚渓方面に向かって進み、途中にある小さな案内を見落とさないように右手の道に入り、あとは随所に設置された「冠山」の案内に従って進めば迷うことは無い筈だ。
最初は緩やかな道 シュロの木がある。自生か?
私は以前この山へ、断魚渓に近い深篠川キャンプ場からのアプローチを考えていたのだが、滝花さんが仰るには「深篠川から行くと迷う」とのこと。
そしてネット上でのこの山に対する大方の見解は「急登でシンドイ」というもの。

この日は急登がどんなものか見てやろうと思ってやって来たのだが、この日はそれ以外に「蒸し暑い」という悪条件も重なっていた。
メタセコイアの大樹
メタセコイアの大樹を過ぎ、渓流を2回くらい横切った辺りから、案の定登りがキツくなってくる。
いよいよ急登が始まる 薄暗くジメジメした所を登っていく
写真に撮ろうと思わせるような花は皆無。
蒸し暑いので涼しい風が欲しいところだが、それも無し。樹林の中を進んでいるので展望などある筈が無い。

とりわけ、豪雨後のこの日の蒸し暑さには参った。とにかく汗が出ること。
峠に到着
「冠山の名水」とあり、20m程度行くと沢がある。おそらく天蔵寺川の上流部と思われ、この流れは下流で「天蔵滝」を流れ落ちている筈だ。

さて、この「たいのすけ鈩跡地」なる場所から、登山道は左手に尾根伝いに伸びていく。
今度は尾根伝いに急登が続く
登り始めて1時間、大岩の手前付近まで来た時、不意に人の声が聞こえた。
私はこの時まで「この山は独り占めだ」と思っていたのだが、甘かったようだ。
一人二人とすれ違っていくが、なんと次々と下山してきて総勢20〜30人もの中高年者の団体だった。

この団体とすれ違う間、しばし休息を取ることができた。
大岩に到着
北緯34度55分14秒24、東経132度29分59秒18付近にある大岩は、この山で初めて展望が得られる(ほんの少しだが)場所で、山頂を望むことができる。

だが、ここまでかなりキツイ思いをして、ここで山頂を見上げると「まだあんなにあるのか」とガッカリする人も多いのではないだろうか。
山頂直下の分岐 最後の最後まで急登
ヘタレながらボロイ橋を渡り、最後の急登を踏ん張って山頂に到着。
結局2時間もかかってしまったゾ・・・
山頂はとても狭いが、展望は360°と言っていい。
 於保知盆地
この於保知盆地の眺めは「陸の松島」と呼ばれているらしい。確かに雲海は綺麗だろうな。
三瓶山 大江高山
この素晴らしい展望があるからこそ、人々は急登に挑むのだろう。

さて、この日の石見冠山は昨年10月の大山以来とも思える程、登り応えのある山だった。「ここにはもう来ないゾ」とこの日この時は思ったのだが、数日経つとまたこの山に行きたくなってしまった。

寒くなったらまた行きたい山だ。
 
inserted by FC2 system