中四国は来週あたりから雨の予報が続いていて、ようやく本格的な梅雨のシーズンになりそうな気配だが、これまでのところは少雨の状況が続いていて、各地のダムの貯水率が軒並みピンチを迎えている。

この日は曇りの予報だったし、前述の少雨の為に滝見も水の少ない滝ばかりという状況なので、この日は久々に出雲蕎麦の食べ歩きに繰り出してみた。

まず高速で米子まで行く。
全線高速で米子に行くのは実は初めてのこと。ETCの1000円効果が無ければあり得ない。
大山PAからの大山の雄姿 上下線のPAを行き交いが可能(徒歩)
米子の用件を済ませると島根県に移動。安来から奥出雲に向かって南下していく。
亀鶴(きかく)の滝
県道沿いにある亀鶴の滝は、足立美術館と県道を挟んだ向かい側の斜面にある人工の滝で、かの有名な足立美術館の庭園の景観にアクセントを加える存在。
庭園の景観の一つになっているが、滝自体は美術館の敷地外にあるのが面白い。

なお、この滝を県道から間近で見ると無粋な電線が視界を妨げる。
美術館内からの遠望なら電線の存在に気付かないのだろうが・・・電線を架設した人たちのセンスを疑う。
 尼子経久の像
戦国時代の初期に活躍した武将で、地元広瀬町では山中鹿之介と並んで英雄的存在。
彼は中国地方に最大勢力を築きあげ、中国地方一の実力者となった。当時の尼子家は西日本でも横綱クラスの勢力で、反面毛利などという家は、相撲でいえばせいぜい十両クラスの弱小勢力だったのだが、経久の晩年毛利家に「元就」という英雄が現れ、経久の死後勢いを失った尼子は覇権を奪われることになる。

さて、広瀬から峠を越えて国道432号線を進むと、奥出雲町亀嵩(かめだけ)に着く。
「砂の器舞台の地」の石碑
碑の書体を書いたのは、無論松本清張である
この碑の向かいに蕎麦屋がある。
舗味留(ぽあーる) 天ぷらそばを注文
店の名前から受ける印象と、オジーチャン&オバーチャンがやってるという点にギャップを感じるが・・・
天ぷらそばは、釜揚げそばの上に様々な天ぷらが載っている感じだが、天ぷら自体がなかなか良かった。単純に蕎麦自体を味わうのなら以前食べた割子がやはり良い。
JR木次線・亀嵩駅
デジカメ時刻 15:24
亀嵩に来たら「扇屋」を素通り出来ない。
駅舎の中にある蕎麦屋で、地味だがついつい寄ってしまう。
懐かしい雰囲気を残す駅 無論割子そばを注文
割子そばを三枚食べたところで、腹の足しになんかなる筈もなくますます腹が減ってくる感じ。
でもそれが良いんです。そうでなければ蕎麦屋のはしごなんて出来ないでしょう。

扇屋を出ると、大仁農道を南下して横田に出てさらに国道314号線を「おろちループ」に向かって走る。
松葉屋
奥出雲町横田の国道314号線沿いにある菓子屋
ここでお土産ゲット。
ここの「どら焼き(生どら)」を昨年初めて食べた時の衝撃Σ( ̄ロ ̄lll)が忘れられなくて、近くに来ると必ず寄って買う。皮の部分が美味しいと思ったどら焼きは衝撃的でしたね。

松葉屋のお菓子に興味のある人はこちらを見て下さい。
 出雲坂根駅
「延命水」の湧く駅として有名で、乗り降りする客は全然いないくせに水を汲む人は後を絶たない。
 水汲み場は混雑している
私も以前この水を汲んでコーヒーを作ったことがあるが、確かに「味が違うな」と感じました。水道の水が「不味い」地域にお住いの方々だと、なお一層明確な違いがわかると思います。
駅のホーム脇にも延命水が湧く
この時、眼鏡の30代前半くらいの男性が「もうすぐ列車が来ますよ♪」と嬉しそうにやってきた。
どうやら鉄道が好きで写真を撮りに来た風で、彼の興味は無論「三段式スイッチバック」。
彼がここに来たのが初めてなのは、雰囲気ですぐにわかった。

ついでに私もスイッチバックの風景を見ておこう。
 イロイロ説明書きが多い駅だ
ホームにいるのは私と前述の鉄道好きの男性のみ。
人家もほとんど見当たらないトコロにある駅なので、これから列車に乗ろうという人は全くいない。
 
   そうこうするうち・・・列車が来た
一両編成で走ってる列車を「列車」と呼ぶのは果たして適切な表現なのだろうか( ̄〜 ̄;)??

私が子供の頃は、広島からの急行列車もこの駅を毎日発着していた筈なのだが、時代の流れというものなのか。
 
  デジカメ時刻 16:20
出雲坂根駅着

私が扇屋でそばを食べていた時に亀嵩駅に入ってきた列車だが、私がいつの間にか追い越して出雲坂根駅に先着した訳だ。
つまり、私がそばを食べお菓子屋で時間を少し費やしてもなお、楽々と追い越したことになる。先般痛い目に遭ったばかりなので法定速度を遵守しているのにだ。
 
 乗務員が最後尾に移動して・・・   来た方向に再度発車していく
   
  向こうで再度スイッチバックを行い、坂を登っていく
列車の向きを二回変えながら高低差170mあまりを登っていく訳だ。 

ちなみに・・・この列車には乗客が一人も乗っていなかった。乗車率0%・・・ヘ(´o`)ヘ
  5分後
向かいの山裾を登っていく列車が見えた
列車が去ったので、鉄道好きの若い男性と別れ飯南町方面に向かって走る。
大規模林道を西に向かって走ると、やがて国道54号線・晴雲トンネルの北側に出る。

後は広島に向かって国道54号線を南下していくが、最後の目的地に寄る。 
 
 一福・頓原本店    琴弾割子を注文
     
私が一番よく来る出雲蕎麦の店だが、理由は美味しいのとアクセスが便利だから(  ̄3 ̄)〜♪

今日はのんびりと蕎麦屋のはしごが出来て良かった。たまにはいいものである。
それから、今日のこのページの写真は・・・全て携帯で撮影(^。^;)これもたまには・・・いいか(・3・)〜♪
      
 
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