常清滝 Josei WaterFalls
広島県北部はしばらく続いた雪が小休止となったようで、積もった雪も道路のみは概ね消えているようである。無論、除雪作業に携わった方々の努力の賜物であり、敬意を表したい。

先週の金曜日、呉の玉すだれの滝の素晴らしい氷瀑を見た余韻がまだ残っており、54号線も広島県内に限れば安心して通れる状況にまで復活したということで、氷瀑に期待して常清滝に行ってみることにした。

雪の消えた54号線を北上し、道の駅「ゆめランド布野」を過ぎたあたりから、沿道に残る雪が半端ではなくなってくる。ガードレールや橋の欄干が積もった雪に完全に埋没し、雪が無いのは54号線の道路上のみという異様な光景である。

普段は三次から出雲まで54号線経由で2時間強で行くことが出来るが、先週の22日の大雪の日には5時間を要したという(知人のトラック運転手談)。年に何度かはこの程度の雪が降る地域だが、12月の時点でこんなに積雪しているのは、私の記憶の範囲ではこれまでに無い(参考までに、三次市の昨シーズンの除雪にかかった費用は4500万円だったが、今シーズンは12月の時点で既に1億円を越えているらしい)ことである。

54号線と別れ、便坂トンネルを抜け、50〜60cmの雪の壁に挟まれた県道を常清滝方面に向かう。

常清滝の駐車場に着くが、50cm以上積もった雪に駐車場は埋もれており、車両の進入を許さない。
スタッドレスを履いているが4WDではない私の車は、一応試してはみたものの、予想通り駐車場から先への急坂を登ることが出来ない。これはホリエモン風にいうと「想定の範囲内」なので、今回は坂の下までバックして空いたスペースに車を停めた。雪道においては自分の車が行ける所と行けない所を的確につかんでおく事が重要である。
 右下にある駐車場は使用不能の状態
 50cm以上積雪がある
遊歩道には踏み跡がある。世の中は広いものである。50cm以上の積雪がある中、常清滝に行く「変人」はどうやら私だけではなかったようだ。
 雪の重みで遊歩道は倒木が多数
折れた木が、通せんぼには理想的な倒れ方で遊歩道を塞いでいるのが恨めしい。踏み跡がもし無ければ積雪で道がわからず、滝まで行くことが出来なかったかもしれない。
 渓流の流れの勢いを見る限り、氷瀑は期待薄になった
踏み跡を頼りに凍った雪の上を歩いて行くのだが、時折足がズボッと膝あたりまで雪に沈みこむ。
 滝に到着
氷瀑どころか、雪解け水で私が今年見た中では最も水量が多い。
 滝壺手前から全景
 上・中段の流れ
 氷瀑をなかなか見せてくれない滝である
 東屋への階段が雪に埋もれているので、これで撤退
どうやら常清滝の氷瀑は来年に持ち越しのようである。
ともあれ、常清滝に来てこんなに苦労したのは初めての経験である。今年の「お出かけ」もこれが最後なのかな・・・
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