吾妻子の滝　Azumako WaterFalls

お目当ての氷瀑を２つも見ることができ、満足して家路につく。
呉から国道３７５号線を北上していくのだが、折角なので沿線でまだＨＰ未登場の滝をもう一つ見ておきたくなった。

呉の白糸の滝か、東広島の吾妻子の滝のどちらかなんだが、白糸の滝は長い距離を歩かねばならず、この日この時の気分ではもはや遺憾とするところであった。
というわけで手軽に見れる吾妻子の滝を見ておくことに決定。

吾妻子の滝は東広島市の三永水源池の取水口付近の黒瀬川本流にかかる滝である。落差は平凡だが、滝の幅が３６ｍにも及ぶ東広島市最大の滝である。

三永水源池にある藤棚には子供の頃からよく連れて来てもらったものであるが、この滝を見るのは随分と久しぶりのことである。

　滝の上。取水口と堰堤がある

八重滝の猿飛滝や山野峡の四段の滝もそうだが、滝の景観を大いに損なう場所に堰堤があるのがいただけない。
滝の全景を見るとき、堰堤が視界に入っていては華麗さに欠けるというものだろう。
この吾妻子の滝には「美的センス」を疑問視せざるを得ない青い橋まであり、はなはだ遺憾である。

　川沿いに下ると滝の前に行ける

　滝自体は立派

市街地の中にこんな滝があるのは不思議といえば不思議。

昭和初期までは（三永水源池や市街地が存在せず、田園風景が広がっていた頃）とても水量が豊富で綺麗な水が流れるとても素晴らしい滝であったらしい。

水がとても汚いのが誠に遺憾。
私のＨＰに登場した滝の中で水質の悪さはダントツのＮｏ．１！

　橋と堰堤が邪魔

水は汚いだけではなく、悪臭まで漂う。近年の急激な都市化のせいでしょうな。

ちなみにここから下流（呉市）にある二級滝もかつては立派な滝が落ちていた（母曰く）らしいのだが、ダムが作られて以後涸れ滝となっていて、水が流れているのを私は１度も見たことがない。

　最後に全景

残念な点も多くある滝だが、個人的には「滝自体は立派」だと思っている。