浜田市の滝 石南峡・鰐滝・黒澤の滝・竜頭の滝(波佐)

石南峡 Sekinankyo
養戸の滝を見た後は、県道34号線をさらに進み、弥栄経由で一路浜田市内に向かう。

県道34号線から周布川に沿って右折し「大長見ダム」方面に。次の目的地は浜田市内村町の「石南峡」である。
石南峡は周布川が下刻した渓谷。
周布川左岸沿いの道を走っていき「石南峡橋」を渡る際、道路右手に滝のような急流が見えたのだが、まずは採石場の少し先にある鎧滝に行ってみることにする。

採石場がある関係で、ダンプの通行量がとても多い。いや、むしろ民家も全く無いトコロなんで「ダンプしか通らない」と言っていいかも。

採石場の先に橋があり、ここまで周布川の左岸を走ってきた道は今度は右岸を走ることになる。上流に向かって先まで行くと「大長見ダム」があるようだが、鎧滝はそこまで行く必要はなかった。
鎧滝(落差20m)
周布川左岸に合流する名称不明の渓流にかかるこの滝は、道路から見ると対岸にあり、道路から全容が良く見える「ドライブスルー滝」である。

対岸に渡り、間近で見る手もあるのだが、水量の乏しいこの日はソコまでする価値は無さそうだったし、正直なところ、私の印象としては「ちょっとガッカリ系」の滝だったんで、対岸から眺めるのみとしておく。
ガッカリの原因は滝横に渡されたパイプ
滝の存在をあえて無視しているかのごとく、あからさまに設置されたこのパイプは、まさに「あっぱれ!」とも言うべき景観の損ね方で周布川を横断している。生活用水を引いているのかも知れないが、パイプが必要なら必要で、少しは景観に配慮する華麗さがあってもいい筈だが・・・

しかも、滝が流れ落ちている岩が石炭のように黒くて気持ち悪く、察するにタンニンなどの成分を多く含んでいるのではないかと思われ、果たして滝の景観を破壊してまで引くほどの水なのかが疑問なんだが・・・

まあ滝の景観はともかくとして、水の利用について他県者の私が口を挟むことではないし、挟んではイカンことだろうから、これ以上は触れまい。
周布川の水は透明度が高い。
パイプが残念なんだが、滝自体は決して悪くなく、水量が増すと素晴らしい滝が見れそうだが、増水した周布川の渡河はあまりにも危険すぎる(自殺行為)んで、やはり道路から見る他ないでしょう。
上段の滝 下段の滝
来る途中気になった「石南峡橋」に帰路寄ってみた。流れる渓流を橋の上から見下ろしてみると・・・
 落差20mほどの滝があった。
何と何と、こちらの名称不明滝の方が見栄えが良いではないか。
山間から流れてくる梁瀬川が、断崖になっている周布川の左岸に滝となって落下している。
車中から見えたのは小さな1段目の滝だった。
私は橋の欄干から身を乗り出すように(落ちない程度・・・)して写真を撮っているのだが、頻繁にダンプが通過するたびに橋の動揺が大きく、とても気持ち悪い。
一応対岸に行ってみる。
ご覧のように、対岸からでは河原の樹木に邪魔されて滝の下部が見えない。
全貌を見るには橋から見下ろすか、右岸から川に入るしか無さそうだが、滝自体はなかなか立派な滝だと思うゾ。滝の名前が、もしあるのなら是非知りたいものだ。

鰐滝 Wanidaki WaterFalls
浜田マリン大橋。
石南峡の後、国道9号線浜田バイパスに入り、道の駅「ゆうひパーク浜田」でランチタイム。

モ○バーガーで「照り焼きバーガー」を注文したと思ったんだが、いざ食べてみると「照り焼きチキンバーガー」だった。私が言い間違えたのか?それとも女の子が聞き間違えたのか?十中八、九、私の言い間違いなんだろうけどな・・・

それはさておき、この道の駅はその名の通り綺麗な夕日が見れる所で、九州に住んでた頃、ひたすら9号線を走ってきて、この辺りで日没となったために綺麗な夕日を拝めた記憶がある。

不本意ながら「照り焼きチキンバーガー」を食べ、腹ごしらえが済むと次の滝に向かう。
浜田バイパスから国道186号線に入り、広島方面に300m程度行った所に「第一明治工業」なる会社があり、その工場敷地脇に「鰐滝」という滝があるのだ。
ちなみにこれが「第一明治工業」なる会社
この鰐滝は山口県のBARAさんによってもたらされた情報により、初めて所在を知るところとなった滝で、意外にわかりやすい場所にありながら「知られていない」という滝なのだ。
落差は13mとのこと
形も正統派で、なかなか立派な滝だと思うが・・・

工場の敷地脇にあるため、パワーショベルなどの重機が無造作に置かれている奥にひっそりと落ちている感じ。だが、国道186号線からもその姿は眺めることができる。
滝の上部 水はあまり綺麗ではない
手軽に見れる滝なんで、今度は水量の多そうな時に来たいな。

黒澤の滝 Kurosawa WaterFalls
鰐滝の後は、当初の予定では「細谷二の滝」に行く筈だった。

行く筈だったが、三階町近辺に行っても案内看板が無く(見落としてる可能性はある)散々道に迷った挙句に1時間程度の時間のロスが出た。
という訳で、この日はあっさりと「細谷二の滝」は諦め、この日は行く予定にしていなかった浜田市金城町の滝を見ようと思いつき、金城経由の国道186号線で広島に戻ることにする。

浜田市金城町といえば『カチューシャの唄』で有名な、新劇の父「島村抱月」の生誕の地として知られているが、その金城でまず行ったのが美又温泉にある「黒澤の滝」だ。

この滝の所在と、落差が割と大きいということは以前から知っていた。だが「女性用露天風呂から見える」という滝だとも聞いていたんで、迂闊にカメラと三脚を持って滝に接近しようものなら「あらぬ疑いをかけられるのでは」と危惧していた。しかし最近になって滝花さんの調査により「痴漢扱いされることなく滝が見れる」と判明したんで来てみた訳だ。
黒澤の滝。とても水量が少ない。
家古屋川右岸の崖から20mあまりの落差で落ちているが、もう少し水の多い時に来ないと滝を見た感じがしないナ。

滝花さんが来られた時は若い女の子が(露天風呂から?)手を振っていたそうだ。別に期待していた訳ではないが、ちょっぴり残念。
「美又滝」とも呼ぶらしい。
美又温泉で美又滝では短絡的な感じもしないではないんで、我がHPでは「黒澤の滝」と呼びますよ。

竜頭の滝(波佐) Haza Ryuzu WaterFalls
この日最後に行ったのは、広島県境に近い浜田市金城町波佐三栄にある「竜頭の滝」である。

国道186号線沿いにある「波佐小国温泉ほたる湯館」付近から三栄集落方面への道に入り、道なりに進んでいくと、やがて民家が途切れて道路脇にある竜頭の滝が見えてくる。
竜頭の滝全景(落差は11m)。
規模は平凡だが、二段に落ちる滝姿がとても美しい。
紅葉の頃は素晴らしいでしょうよ フシグロセンノウ
結果的に浜田では「ドライブスルー滝」ばかり見てきた感じになったが、最後に見た「竜頭の滝」はなかなか良かったナ。
 
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