なならの滝・見々久の滝・山中大滝
3つの滝をまとめて横着にページを作っているわけだが、この日はそもそも滝をメインに据えて出かけていないのだ。
 目的は桜見物である
雲南市木次へ斐伊川の桜を見に行くのが、この日最大のテーマなのである。

とはいえ、桜を堪能した後はやはり滝見となるのであった。まず向かったのは出雲市湖陵町の「なならの滝」。
この滝は総落差が40m以上あろうかという見事な滝なんだが、放置されて遊歩道もない有様なので全景を見るのが少々難しい。

無理なのはわかっていながら、あえて下流側からアプローチを試みるが、大ヤブ+堰堤に行く手を阻まれ予想通り失敗。
やはり滝上から急斜面を下りていくしかなさそうなんで、ロープを使って(躊躇した末)下りることにした。
 大まかに見て五段の滝かな
滝のほぼ中間地点、三段目の滝前に何とか降りる。

出来れば(良い子は絶対に!)真似をしないでいただきたいが、自己責任の範囲内でどうしても真似がしたい滝好きの方の為に言うなら、ロープ無しでも降りれないことはないが、ロープを使った方が無難。ちなみに林道からロープを使って降りる場合、三段目の滝前に降りるには20m程度の長さが必要です。
 中間地点から滝の上部を見上げる
一番上の滝と二段目の滝が、よく見えていない。
 四段目の滝口
滝下に行きたいが、崖が急峻で私にはここまでが限界のようである。
 五段目の下に滝壺が見える
島根の滝音さんが「これほどの滝を何故遊歩道も作らず放置しているのか!」とお怒りであるが、私も同感。是非全景を見てみたいものである。

ちなみにこの「なならの滝」は、地元でも名前の由来や、漢字での表記を知る人はもはやいないという「忘れられた滝」である。
 林道・段組線沿いの桜。後方に見々久町の集落
このHPの愛読者の方なら、「林道・段組線」と言うと、次に行った滝がどこかお解りだろう。

上の写真の桜がある地点とホボ同じ標高から、谷下までの標高差を一気に埋めて三つの滝が落ちている。
それが見々久の滝である。この日は、上流側から一の滝を見てみようと思って来たのだが、まずはやはり最大の二の滝を見ずばなるまい。
 まず誰でも見れる三の滝。「音の滝」ともいうそうな
林道の橋まで戻って、今度は川の右手の斜面を登って三の滝の上流に向かう。

先月17日、私が初めてここに挑戦し、三の滝をどうしても越えられず失敗して以来何人もの挑戦者がここを通り、踏跡が明瞭になりつつあるようだ。
 三の滝上部を左下に見ながら進む
踏跡が明瞭になっているので、今回は簡単に三の滝の向こうに行くことができた。
 とても狭い谷である
今後も新たな挑戦者が現れると思われるが、水の中を歩けるような足元の準備で来てもらいたい。
 この大岩を乗り越えると二の滝が見えてくる
 川が直角に曲がっている所に二の滝がある
この日は来た時間帯が悪く、丁度滝の背後に太陽が回っていたため、暗くて滝がよく見えない。
 上にある直下型の滝が見えんナ
滝の右手から急斜面を慎重に登り「二の滝下部の直瀑滝」の前に行く。
 「二の滝下部の直瀑滝」
この「二の滝下部の直瀑滝」の上に、さらに二の滝の上部が続いているのだが、下からは全く見ることが出来ず、この上に登るのはかなり至難である。間違って落ちれば命を落とすことになるだろう。

ここを登った岡山のtakimiさんは、やはり凄い人である。
 
私はここまでが限界のようだ。二の滝上部を見る別の手段を考えることにしよう。
 ここからでもかなりな高さである。
 逆光に生きる・・・
この滝が見たい方は午前中に来ましょう。午後は滝姿が良く見えないようです。

ご覧の通りの太陽と滝の位置関係なんで、上流からの一の滝へのアプローチは次回に持ち越しとし、滝花さんからの情報を得た「山中大滝」に行くことにした。

この山中大滝は、先日行った萩尾滝のすぐ近くにあり、山中大滝を示す地形図の滝マークを頼りに探した結果、偶然萩尾滝を見つけることになったという滝である。
国土地理院の地図の滝マークはこの山中大滝を示すものなのだが、滝としての規模はすぐ近くにある地図に載っていない滝の方が大きいというのが面白い。
 ミツマタの花と山中大滝
県道39号線萩尾橋から谷下に下り、萩尾滝をスルーして山中公民館付近から川の上流に向かって進むと、すぐに滝が見えてくる。
 山中大滝全景
 さらに上にも滝が続いているようだ
 ミツマタが沢山咲いていた
 落差10mほどか。あまり大きな滝ではない
この辺りでは萩尾滝のように何段も連続していたり、滝の角度がゆるやかだったりすると「滝」とはあまり呼ばないらしい。
 
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