常清滝 Josei WaterFalls
久しぶりに日曜日が休みである。

ところが寒波がやって来ているとかで、朝からあまり天気がよろしくない。さらに追い討ちをかけるように「晩方から雪が降る」などと「怪しからぬ」予報をTVが流している。
これではあまり本腰を入れて出かける気にもなれないが、ふらっと出かけて思い出したように常清滝へ向かった。

県外の方や、県内の常清滝未訪の方々のために申し上げると、常清滝へは国道54号線から県道62号線・便坂トンネル経由で来られることを推奨したい。

地図だけ見ると「国道375号線の方が近いじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかも知れないが、375号線は三次以南は快走路だが、三次以北、とりわけ三次市日下町から三次市作木町に至る区間は「酷道」なのでオススメできない。
あれを「国道」と呼ぶのは自動車工学に対する重大な「侮辱」なんだが、375号線は私が子供の頃から自動車工学を「侮辱」し続けて今日まで至っている次第である。
 いきなり全景写真から
やはり水が多い。12月以降(ということは冬の間ずっと)水量の多い状態が続いているのである。
 上段・荒波
当たらんでいい時ほど当たるのが天気予報の常である。滝壺前には寒気にともなう冷風が早くも吹き始めた。
 中段・白糸
白糸の飛沫が、寒風にあおられて美しい放物線を作り出している。
 
私は常々、この常清滝、三段峡の三ツ滝、山野峡の龍頭の滝、廿日市市・吉和の瀬戸の滝、三原の昇雲の滝が落差や滝姿など総合的に判断して、広島県で五本の指に入る名瀑だと考えている。

あくまでも私の独断と偏見に基づくのだが、この常清滝は126mの落差もさることながら、滝姿といい広島県ではズバ抜けた存在と言っていいだろう。
 下段・玉水
 
上手く写真を撮るのが難しい滝なんだけど・・・
 最後に東屋に上って全景
めっちゃ寒くなってきて、指先の感覚がおかしくなってきたんで帰ろう。

私と入れ違いに二十歳前後くらいの男性グループがやってきて、歓声を上げている。駐車場に鳥取ナンバーのワゴン車が1台あり、どうやら鳥取県から来たようだ。
積雪の中国山地を越えてはるばる広島まで来て、常清滝を見ていくとは感心だナ。

やはり広島県一の滝である。来てみれば納得する筈である。
 
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