小猿の滝 Kozaru WaterFalls
深入山から国道191号線を北上、「八幡高原191スキー場」付近で191号線と別れ県道に右折。ほどなく金城方面への「県道波佐・芸北線」が分岐するので、こちらを進む。
木束峠で県境を越え、カーブの連続する悪路を下っていくと、道路は周布川にかかる橋を渡る。渡った所で県道が三叉路になっており、左に行けば匹見に行ってしまうので、ここを右折して周布川沿いに下流に向かう。

この周布川と平行して走る県道沿いに「小猿の滝400m」の案内看板(小さい)があるので、見落とさないように注意しなければならない。
看板の場所から対岸を見る

※2009年8月24日追加
この渓流瀑は「せせらが滝」という
狭い県道なんだが、付近は道路幅に余裕があるので駐車可能。付近に民家も全く無い、西中国山地の山の中なので「駐車監視員」などという人たちもいないので、心置きなく停めよう。

この付近はむしろツキノワグマがちょくちょく出没するということなんで、こちらの対策が必要だ。鎧滝ではオジサン達に止められたが、ここは「他に誰もいない」山の中なんで私を止める者は誰もいない。だが、1対1でかなう相手ではないことはわかっているんで、一応鈴を持って行こう。

さて、看板の場所から対岸を見ると、周布川右岸に渓流が流れ込んでいるのが正面に見え、この渓流を400m遡上すると「小猿の滝」がある訳だが、ここには橋などかかっておらず、水の中を歩いて周布川を渡るしか対岸に行く方法がない。

まず、靴を愛用のスパイク底の長靴に履き替え、腰に鈴を取り付けてから、比較的石の多い箇所を探して周布川を渡っていく。
対岸に渡る。渓流の水の透明度の高さが印象的
付近の周布川の水深は平均して50cm程度。だが、水量が増すと危なくて渡れないだろう。
 対岸から見た県道
一つ意外だったのは、対岸に渡ってから「踏み跡」が明瞭に残っていたということ。当初は道なき道の遡上を想定していたので、これは嬉しい誤算。
小猿の滝の手前にあった滝
鬱蒼とした樹林に囲まれた、昼でも薄暗い場所である。この小滝の手前で渓流を渡り、滝の左手斜面を登って滝上に出る。
滝の上は「なめら」になっている
すると空間が開け、「小猿の滝」の全貌が見えてくる。
場所の雰囲気がとても神秘的。20mの落差を多量の飛沫と共にひっそりと落ちている滝。
最後に接近して全景を写す
この滝は、春先からのいわば「宿題」として残っていた滝なんだが、滝姿、水の美しさ共に予想を上回る素晴らしい滝だった。

さて滝見を終え、県道まで引き返すのだが、当然再度周布川を渡らねばならない。この帰り道、ちょっと横着を考えたのがいけなかった。
岩の上を渡らず、最短距離を行こうと適当に川の中を歩いたのだが、私の目論見の「水深50cm」以上に深い箇所があり、片方の長靴が完全に浸水。ズボンもズブ濡れ・・・

約3mのコンクリート壁をよじ登って県道に復帰し、靴に入った周布川の水を捨て、靴下をさっぱりと履き替えた後、国道186号線傍示峠経由で帰途についた。
 
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