枕ヶ滝 Makuragataki
三瓶山で滝花さんと別れた後、私は江津市桜江の枕ヶ滝に向かった。
県道40号線を美郷町粕淵を経由して川本町因原まで走り、因原から国道261号線で江津を目指す。

江津市桜江町で千丈渓方面へ桜江大橋を渡り、県道41号線に入る。
今井美術館前を通って母抱トンネルを抜けると、やがて左前方に八戸川に架かる緑色の橋「長尾橋」が見えてくる。
県道から分かれて緑色の長尾橋を渡るとすぐに右折。私が勝手に枕ヶ滝への駐車場所に指定している「市山建設」前の川べりの道路がふくらんだ場所に着く。

枕ヶ滝は市山建設脇を流れる「枕の滝川」の上流にある。
まずは舗装道路を進み、一番山手の民家を過ぎると山道となる。ここで農作業中のオジサンに聞いたところでは、舗装が途切れたあたりから約300m上流に枕ヶ滝があるとのこと。私の実際歩いた感覚と一致している。「滝がありますがノゥ、道が悪いですケェ・・・」の言葉が印象的だったナ。

親切なオジサンでした。
 ここで左手へ進む
広い山道を直進すると砂防ダムに前進を阻まれるので、左手の荒れた道を登って砂防ダムの上に出る必要がある。
 砂防ダム
かろうじて「道らしきモノ」があるのでさらに進んでいく。

やがてすぐに下の滝が見えてくる。
 このあたりの斜面は崩壊が激しいので要注意
 下の滝
この下の滝を見て「枕ヶ滝を見たつもり」にならないよう注意が必要。なぜならこの先は「道らしきモノ」すら無いからだ。
 前回、前進を阻まれて断念した場所
ここから先は川の中を歩きながら、ルートを探して奥へ進んで行く。滝まで約100Mくらいか。

普通の靴でも行けないこともないだろうが、水の中を歩いた方が前進が容易なので長靴が望ましいところである。前回私が来た時のように水が多いと普通の靴では無理だろう。
 道無き道を進む
 アッ、見えてきた!
不覚にも、思わず「うわー」と声が出てしまいましたね。
 枕ヶ滝全景
落差25mの二段の滝である。水の綺麗さには驚嘆する他はない。
 上段の飛沫
 下段の流れ
今回は三脚とNDフィルターを持参(買いましたよ)したので、当然スローシャッターを使う。
 
水が美しいのには惚れ惚れする。
 スローで全景
今回、ついにリベンジに成功。
水の綺麗さ、滝姿、水量共に素晴らしい滝である。だが、この滝も不思議なことにほとんどその名を知られていないのである。

さて、この枕ヶ滝に行ってみようという方もいらっしゃるかも知れません。
長靴を履いて水の中でも通る気で行けば、そんなに難しい箇所はありません。ただし、これからのシーズン、周囲がヤブと化すことが予想されます。特に棘が多いので御留意のほどを。

行くなら、この雪解け時期がベストなのかもしれません。とても素晴らしい滝です。
ついでに蛇山滝にも行く
 
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