奥匹見峡・三の滝
三ツ滝で道草を食った私が再度191号線を県境に向けて走り出したのが9:00過ぎ。今年は大雪に見舞われた北広島町八幡の「八幡高原191スキー場」を過ぎるとすぐに県境である。

長い下り坂を延々と下っていくと、左手の山に「三の滝」の看板がある場所に着き、左折。三の谷川沿いに山間に入るとほどなく駐車場である。

車を降りた私を呼ぶ声が聞こえ、そちらにいくと今回の奥匹見峡挑戦の発案者滝花さんが既に待っていて、初めて会う
miyamanomiさんを紹介される。

ほどなく「色撮り撮り」のTONARIさんが到着。思ったとおり若い人である。最後にRyohkoさんが到着。今回は唯一の女性だが、山のキャリアが豊富なこのRyohkoさんの存在なくしては「まぼろしの滝」挑戦はありえなかった筈である。

かくしてメンバー5名が揃ったところで出発。
他の場所ならば「熊に注意!」とある看板が、ここでは「クマが出ます!」となっている。ここは本当にクマと遭遇する可能性が高い場所だけにリアリティたっぷり。
 miyamanomiさんが見つけたコケイラン
私一人の単独行であったなら、間違いなく見落としている。

ちなみに滝花さんが島根県、Ryohkoさんは山口県、TONARIさん、
miyamanomiさん、そして私が広島県からの参加である。

どう見ても、私が一番キャリアが浅く、体力も無い。なんにせよ豪華な顔ぶれなのである。
 匹見の自然には来るたび魅了される
私は「表匹見峡」には来たことがあるが、奥匹見峡は初めてである。

昨年は「クマの巣窟」だけに躊躇していて、連中が正月休み(冬眠)に入った頃に来ようと思っていたんだが、予想外に早かった初雪と間髪を入れずに降った大雪で計画が頓挫していたのだ。
 ヤグルマソウ
 魚切
毎度のことだが、中国地方でも屈指の自然を残す匹見の奥深さには感動させられる。
 小龍頭
この滝前はけっこう危なくて、雨で岩が濡れてたりすると滝を正面から見るのは大変だろう。滑落すればタダでは済まないのは言うまでもない。
 女学生の遭難碑
個人的にはこの碑文に感銘を受けました。匹見にはこれを読んでセンチメンタルな気分にさせるほど素晴らしい自然があるのです。

悲劇が起こったのは私がまだ半ズボンを穿いてランドセルを背負っていた頃のようだが、確かに小龍頭の滝を正面から見ようと思い過ぎるとちょっとヤバいかもしれないな。
  でも正面から見た私
 姫滝
小さい滝は数多くあるが、レベルの高いこの渓谷だと固有名詞がつかないものが多い。この姫滝は名前があるうちでは一番「ショボイ」部類の滝。
 ギンリョウソウ
まだ体力的に余裕アリアリなんで、花を写す。午後はそれが出来なくなる。
 鎧滝落ち口
 二段滝
この辺りで先行していた団体に追いつく。

この日は天杉山への登山者も含めると、かなりの人が入峡しており、これでは熊公も出てこれまい。
 蛇の穴
この辺りで既に奥匹見のシンボル「大龍頭」が見えはじめているが、まずは一旦下って「夫婦滝」を見る。
 夫婦滝
再度遊歩道を登り返して「大龍頭」へ行く。
 大龍頭。落差53m
この大龍頭は島根県の滝の中でも「一番見たい滝」だったんで、悲願が成就したことになる。
 崖に咲くホンシャクナゲ
さて、ここまでは熊にさえ出会わなければ体力的にも楽勝で来れる所だ。

この日の目的は、さらに大龍頭の上流を目指し、前人未踏?の「さらさらの滝」「まぼろしの滝」を見ることにある。
まぼろしの滝に行く
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