岩瀧寺の滝 Ganryuji WaterFalls
このところ、滝探索に失敗するケースが増えてきた。

原因は新緑シーズンに入って以後、そうした(未整備な)滝の周辺がヤブと化してきたからなんだが、とにかく冬場のようにイカナイ。滝の近くまで行ったものの、物凄いヤブで、どっちへ行っていいやらワカラナイこともあったし、降りれると思った斜面が、ヤブの先は崖だったというケースもあった。

新緑を迎えて滝が美しく見えるシーズンなんだが、私的には「どこにでも行けた」冬場がチョッピリ恋しい・・・

という訳で、この日チョイスしたのが千丈渓である。
千丈渓に行く前に、折角江津に来ているんで、まず新緑を迎えた岩瀧寺の滝を見に行く。
岩瀧寺の滝
緑が綺麗ですな
縦アングルも一つ
波積ダム本体の工事は始まっていないようだが、凍結されてるのかな?

でも立ち退きになった人たちの家が次々建てられているし、道路の工事も続いているんでダム建設をやめるという選択肢は全く存在していないらしく、やはり、この滝の下部は水没してしまう運命にあるようだ。

千丈渓 Senjo Kei
さあ、次は国道261号線を江津市桜江まで戻り、いよいよ千丈渓に行く。
江津市側から出発。
この千丈渓が素晴らしい滝群を擁する渓谷であることは重々知っていた。

4.8Kmにも及ぶ渓谷なんで、全貌を見るには時間もかかるし、じっくりと見たい渓谷でもあったので、あえて温存しておいた訳だが、まさに時節到来といった感じだ。

この千丈渓、下流の江津市桜江町からと、上流の邑南町日和から行くルートがあり、日和から行けば「一の滝」はドライブスルー滝であり、あらゆる点で便利なんだが、この日はあえて江津市側から歩いてみる。
三三の滝
下流側から行くと、まず「三三の滝」に着く。

私の印象では落差4〜5mの滝で、この渓谷の名のある滝では最も規模の小さい滝である。
桟道を進む
ウツボグサ
魚切
遊歩道に「沈下橋」のような橋がかかっていて、そのすぐ上流に見えるのが「魚切」。
相生滝
千畳敷
ここから先は邑南町の領域となる。
大淵
邑南町側は滝のレベルが高い。

ただ千丈渓全体に言えることだが、水がバッチイのが残念。千丈渓の上流には「日和盆地」があり、さらに上流に「蜘蛛居滝」ある。蜘蛛居滝の水は汚くはないんで、水田の多い日和盆地を抜ける間に汚くなるのだろう。
紅葉滝
「白藤橋」から見えるのが「紅葉滝」。白藤滝は右岸からでは全容が良く見えないので、白藤橋の手前を直進して危険箇所を通り、紅葉滝の上に出ると正面に白藤滝を見ることが出来る。
白藤滝
遊歩道はこの先で終わり、平行する林道に合流する。

一の滝はさらに林道を1.5Km上流に行く必要があるが、そうすると帰りが3Km以上の林道歩きを強いられることになるんで、一旦江津側の駐車場に林道を戻り、一の滝は車で日和に回ってから行くことにする。
林道を引き返す
ホタルブクロ
林道は車両通行不能
崩落箇所
江津側の駐車場に戻り(数十分かかった)車に乗り込む。

喉がカラカラだったんで、JR川戸駅の自販機でペットボトルのアク○リアスを買い、がぶ飲み。

国道261号線から県道日貫・川本線を走って邑南町日和に向かう。日和に着くと、千丈渓に向かう前に、まるさんに教えて貰った大利峠にある無名滝にまず行ってみる。
大利峠の滝
この滝は、県道112号線(江津三次線)を矢上から日和に行く途中の道路脇にある。
かつてこの道は矢上から日和に行く重要な道だったらしいが「日和トンネル」完成後はほとんど通る人もいなくなったという道である。

まだ上にも滝があるが、ヤブがひどくて全容が見えないのが残念。

ところで私が滝前にいる時、あまり車も通らなくなった筈の道路に矢上方面から白の軽自動車が来て、滝付近で停まった。
その車から降りてきた、私より少し年上と思われる年代の女(私の歳ではもはやオバサン呼ばわりが出来ない・・・)が、道路に戻ろうとした私の数十m先の道路脇に咲いていたササユリを、こともあろうに摘み取ったではないか!
この女は、私がヤブの中から道路に出たのとほぼ同時に日和方面に走り去った。

この女の所為で害されたモヤモヤした気分は「一の滝」を見るまで続いた。いくら球根が残っていても絶対に許せない行為であり、このような自分勝手な者が多いのがとても残念である。
一の滝
日和側から行くと、この滝はドライブスルー滝である。この滝の少し先から未舗装の林道となり、紅葉滝・白藤滝は1.5Km先にある。
一段目が横を向いてるのが残念
標識に従った方が良い
未舗装区間も長く、落石や崩落箇所があり、車で江津側まで行くのは難しい。怖い思いをしたくなかったら、あまり横着を考えないようにしてもらいたいものだ。
 
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