ツエ滝 Tue WaterFalls
この変な名前の滝は、邑南町日和から県道「日貫川本線」を江津市桜江町川越方面に向かう途中、右手に「竜頭ヶ滝」への道が分かれる所から少し手前の谷下にある。

滝は上流と下流にある堰堤に挟まれた格好になっており、滝の下流側の堰堤は大きくて県道からもよく見える。

ツエ滝に向かう前に、まず上流側にある小さめの堰堤付近から川に降りて、ツエ滝の上にある無名滝の方から見ることにした。
 東広島の「夫婦滝」が思い浮かぶ
滝として見た時、落差・滝姿その他もろもろ全てにおいて、この無名滝の方が「夫婦滝」を凌駕している。
だが、この滝には「固有名詞」が無い。従って名前がある分
夫婦滝の勝ち

さて上流側の堰堤上から覗いてみると、ツエ滝は堰堤のすぐ下から流れ落ちているのがわかった。それもなかなかの落差である。

堰堤付近から川沿いに滝まで下るのは「命懸け」のようなんで、県道から急斜面を川原に下るしか無さそうである。
そこで一旦県道に戻り、谷に下るポイントを探した。
すると思いがけず、県道の反対の山側に滝があるのに気がついた。
 20mほどの絶壁を水が流れていた。
滝とみなすにはかなり水量が寂しいが、私はこの「岩垂れ」を見て野呂山の「玉すだれの滝」をイメージし、この滝は冬は凍結するのではないかと思った。

個人的には「氷瀑となる可能性は高い」と思っているんで、冬の楽しみとしておこう。
 県道からの急斜面。
ツエ滝を見るためにはやはり川原に行く必要があり、県道からの高低差は30m以上あると思われた。
正直これほど谷が深いとは思っていなかったんで、後で急斜面を登って県道まで戻らねばならないことも考え、私は少し躊躇したが、結局谷に降りることにした。

こういう場所に慣れた人なら、どうということはないと思うが、やはり軽はずみに私の真似をしない方が無難であることは言っておかねばなるまい。「かよわい」方には厳しいでしょう。
 ツエ滝全景。
滝花さんにこの滝を勧めた手前、私が怖気づく訳にはイカナイ・・・

上にある堰が少し景観を損ねているが、落差25mを二段に落ちる素晴らしい滝である。
 上段の滝壺。
県道から見るとかなり急斜面に見えるが、降りてしまえばどうということはなかった。けれども危ないのは確かなんで、良い子は真似をしてはイケマセン!
 上段。
今度は急斜面を県道まで登らないとイカンのだが、帰りは思ったより楽勝だった。また来よう。

繰り返しになるが、私は躊躇した割には案外簡単に行くことが出来ましたが、谷底に降りる必要があり、多少危険なことをしないと見ることが出来ません。やはりこういう場所に慣れていない人には厳しい滝です。
最後に鬼の木戸へ行く
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