平栃の滝 Hiradochi WaterFalls
平栃の滝は島根県の南西端・吉賀町にある。
この滝へのアクセスは、まず中国自動車道の六日市I.Cから国道187号線を北上し、吉賀町(旧柿木村)と津和野町(旧日原町)の境付近の高津川にかかる橋のたもとにある看板を見落とさないことが肝要である。
看板に従って左折し、平栃林道(未舗装のダート林道)を約1Km進むと駐車スペースがあり、林道終点に着く。
ひらどちの滝と読む。
「釣りバカ日誌」の浜ちゃんは濁らないでハマサキであるが、ここはヒラドチと濁って発音する。
すぐに見えるのが「小魚切りの滝」
平栃山から高津川に流れ込むこの渓流を「平栃谷」といい、平栃谷にある滝群を総称して「平栃の滝」と呼ぶ。
ダート林道はともかく、滝周辺の整備はとても行き届いている。
遊歩道も良く整備されている 濃霧で「大魚切りの滝」もイマイチ冴えない
案内看板が、いずれも「大魚切の滝」と表記しているので、私も地元の呼称を尊重して「」を付けた表記で呼ばせていただくとしよう。
霧がひどいので、霧の晴れるのを待たねば良い滝見が出来そうもない。そこで、メインの「大魚切りの滝」や「いろは滝」などを素通りしてそのまま最奥にある「源兵衛滝」を目指す。
濃霧で視界があまり利かない 源兵衛滝へ続く遊歩道
源兵衛滝
平家の落人伝説にちなんで名づけられたようだ。そういえば邑南町の「滝ヶ谷」にも「弥五郎滝」というのがある。いずれも武士の名が何らかの形で名前の由来になっているようである。
いろは滝
なかなかの落差を持つ滝だが、いかんせん霧がかかってイマイチ冴えない。滝自体はなかなかのものだと思う。
水呑みの滝
右岸に流れ込む支流にかかるのが「水呑みの滝」。
遊歩道のすぐ脇に、三段峡の「貴船滝」のような感じで流れ落ちている。
この頃になって、谷間にかかる霧がようやく晴れてくる。
霧が晴れると、抜けるような青空が徐々に顔を覗かせてくる。
大魚切りの滝。落差22m
この「大魚切りの滝」こそ、平栃谷最大の滝である。
水量も豊富 滝壷
違う角度から全景
ちなみに上の写真は・・・
中央に写っている木の背後の斜面から撮っています
吉賀町や津和野町は島根県ではあるけれど、山口県からの方がアクセスが良く、この辺りの滝は山口県の人の方が確かに詳しい。
広島から一般道で来ようと思えば遠い所だが、高速を利用すれば割と近い所なんで、是非来て見て欲しい滝である。
 寂地峡・五竜の滝に行く
 
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