程野の滝 Hodono Waterfalls
私はなぜか結構こだわる男である。
山なら石鎚・滝なら御来光の滝が私を「山好き・滝好き」にした原点でもあり、当然こだわりを持っているわけなんだが、この高知県にある程野の滝も妙に私の心を引きつけ、こだわらせる滝である。

高知県いの町にある程野の滝は、四国山地の断層崖にかかる東滝・西滝・権現滝・大樽の滝の4つの滝の総称で、4つの滝の水が流れ込む枝川川の本流に「にこ淵」があるという位置関係にある。

ところで、実は過去に二度程野に来ている。
初めて来たのはおいわさん一行と御来光の滝に行った翌日なのだが、前日の御来光の滝挑戦の反動で全身が筋肉痛状態にあり、とても登山道を登る元気がなかったことと、にこ淵の場所がわからなかった為に何の収穫もなく撤退。
二回目は昨年の6月なのだが、あの時は石鎚登山が主目的だった為にあまり時間の余裕がなく、にこ淵と東滝だけしか見る時間が無かった。また、水量が多くて普通の靴では沢を渡渉出来ず西滝に行けなかったという事情もあった。

そうした経緯があり、私を無性にこだわらせることになった程野の滝なんだが、今回はいわば「三度目の正直」ともいうべき訪問だった。

にこ淵から車に戻り、さらに上流側に向かって車を走らせる。
にこ淵から1〜2Km進むと道が分岐して、左に行くと西滝駐車場があるが、まず右に進み「グリーンパークほどの」を過ぎると道はどんどん標高を上げていく。
終点まで行くと東滝駐車場があるが、その少し手前に東屋のある「東滝展望台」がある。
展望台からは、はるか下に落差60mの東滝の全貌を見ることが出来る。
デジカメ時刻 12:46
雨が降らないので水が少ないようだ
昨年の6月に来た時は、にこ淵の後この展望台に来て、さらに下から登山道を東滝の滝壺まで行った。
その後、当然西滝に向かったのだが沢の水が多くて普通の靴では沢の渡渉が困難だったのと、時間が無かったというのが重なり、西滝他三つの滝には行かずに撤退している。
東滝の飛沫
東滝駐車場からも各滝にアプローチ出来るが、山の上を起点にする形になるので帰りが大変な急登になる。

Uターンして西滝駐車場に行き、そこから他の三つの滝に行くことにする。時間の余裕があれば東滝の滝壺に行けるかも知れない(この判断は甘かった・・・)
13時ちょっと前
西滝駐車場から登山道に入る
昨年水が多くて進めなかった沢も、この日は水が少なくて普通の靴でも難なく通過。
竹林の中の急登を進み 去年も出会った
去年は毒のある奴が登山道の中央で睨みを利かせていたので、多少手荒な方法を取らせてもらった(命までは奪っていないが、棒でかなり遠くまで払いのけた)。遭遇する確率が結構高いようだ。
途中の分岐を右に進むと西滝の展望ポイントに着く
ちなみに補足しておくと、滝を見るという感覚よりむしろ山に登ってる感覚。
だからここでは「滝見道」ではなく「登山道」との表記に統一する。急な登りもあるし、落ち葉で滑りやすい道なので滑りにくい靴で来た方が良いだろう。
程野西滝
落差100m以上といわれるスケールの大きな滝
西滝の落差をあなどってはイケナイ。上の写真は、まだこの滝の全景ではない。
下にまだこの滝が続いている
凄い落差の滝だということが解っていただけるだろう。
同じ場所から下界を・・・
ここまで登山道を登ってきて、やっと滝を眺めてることがよくわかるでしょう。
横アングルからも一枚。見たい見たいと思い続けてきた滝なんです。ちなみにデジカメ時刻 13:37
名残惜しいが権現滝に向かう
崩落しかかってる個所もある道を進むと、ほどなく権現滝。デジカメ時刻 13:54。
権現滝 落差は50m
もともと水が少ない滝のようだ
あまりにも水が少ないので、西滝ほどの時間をここには割かず大樽の滝に行こう。
大樽の滝は権現滝からさらに740m西
権現滝を過ぎると、登山道は看板の予告通り細く険しい道に変わる。
この看板から急斜面を下らねばならない
まさに「道なき道」。テープを頼りに急な斜面を下りていく感じである。

そうこうしながら斜面を下りていく私の視界に何気なく入った木の葉。それは見覚えのある葉っぱ・・・
この花は・・・
私がこれまで中国地方の山や渓谷で見てきたのは「ホンシャクナゲ」。
ここは四国なんで、これはまさしく「ツクシシャクナゲ」だろう。咲いてるのを見たのは初めてのことだ。
逆光に生きる・・・
大好きな花なんです\(o⌒∇⌒o)/
無理な体勢で撮ってるのでかなりピンボケ(ノ_<。)あーあ・・・
そして大樽の滝に到着
デジカメ時刻 14:19
だけど着いた場所は上写真の通り、滝の上。全景が見える場所ではない。
覗き込むには勇気が必要 落差60mの断崖が・・・
国道194号線もよく見える
滝の下に降りる道は見当たらないし、全景が見渡せるスポットも下には無さそう。
この場所は、滝の水が多かったり雨が降ってたりすると足元が滑りやすくなって大変危険で怖そうな感じ。滑ったらその先は断崖絶壁ですよ。

ともあれ、ここにいつまでも居ても仕方が無いので来た道を引き返す。
西滝駐車場に戻る
デジカメ時刻 15:14
もうこの時点では、東滝の滝壺に行く時間も体力も無い・・・

東滝は前回見たことだし、今回は滝壺まで行くのは断念して帰途につく。
にこ淵付近で道路脇に停まってる愛媛ナンバーの車に見覚えがあるような気がしたが、確証がないので通過。

※ 後日判明 車の主はやっぱりなかちゃんでした。待ってれば良かった・・・なかちゃんも私同様「にこ淵」の魔力に呼び寄せられたのかしら?
一応、国道194号線から大樽の滝の遠望写真を撮っておく。
ヘアピンカーブの西条側手前に大きな東滝の写真の看板がある駐車スペースがあり、そこから遠望できます。
道の駅「木の香」 デジカメ時刻 16:18
後は今治から「しまなみ海道」へ。
5月4日は渋滞がひどかったけど、さすがにこの日は渋滞もなくスイスイ進む。
多々羅大橋通過 
デジカメ時刻 18:16
20時前に我が家到着。
さすがに高知までの日帰りは疲れた◇ヽ(*ヘ*)ノ
にこ淵に戻る
 
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