洞簫ヶ滝 Doshogataki
洞簫ヶ滝は島根県美郷町明塚にある滝である。

この滝の画像がネット上に登場するのは、おそらく初めてであろう。
広島県民である私が、恐れ多くも島根の方々を差し置いて洞簫ヶ滝をネット初公開(多分)することが出来たのも、ひとえに「島根の滝博士」滝花さんのお陰である。

先日ふとしたことから洞簫ヶ滝の存在を知り、掲示板で滝花さんに投げかけてみた。
滝花さんも当初洞簫ヶ滝を御存じなかったようであったが、調査の上、御自身が出向かれて私に情報提供をして下さったのであった。

という訳で、この日の滝見とあいなった。
まず、いつもの島根行きパターンとなっている国道54号線を北上、赤名峠(県境)を越える。「道の駅赤来高原」を過ぎて少し行った所で赤名湿原・美郷方面への県道に左折。
道なりに進んで国道375号線に入る。375号線を大田方面に美郷町(旧邑智町)粕淵まで行き、粕淵から大田に向かう375号線を右手に見送って川本方面(直進)へ向かう県道40号線へ進む。
 県道40号線「あごうおおはし」
粕淵から川本方面に進むと「あごうおおはし」が江の川に架かっている。
「あごうおおはし」を渡ってすぐに左折、三江線に沿って江の川の対岸を逆戻りする形で300〜400m走る。
 滝への取り付き付近。三江線の高架が目印
線路の高架の下を沢に沿って進む。


無名な滝にしては意外なことに、道路から10m程度入っただけで滝の全貌が見えてくる。
 わずか30m程度行くだけで洞簫ヶ滝に到着
三段に分かれて落ちる落差はなかなかのものである。
木々が少々邪魔をしているのだが、知る人も少ない(地元の方々を除けば)滝なのでやむを得ないだろう。
 下から見上げる。上と中段の滝は良く見えない
右手の急斜面を登ると上の滝の滝壺に行ける。
 上の滝
情報では落差25mの滝ということだったが、三段合わせるともっとあるような感じ。
 
こんなに道路から近い場所にあるのに、今まで無名だったのが不思議。
 この後アクシデントが起こり、この日最後のスローシャッターとなる
雨が降り続いているので岩場は非常に滑りやすい状況。下に降りて全景を撮ろうと岩場に足を踏み入れたのだが、案の定滑った。
油断していなかった私は咄嗟に尻餅をついて滑落を免れたが、たたむのが面倒なのでストック代わりに使っていた三脚の脚が転倒した際に一本ひん曲がってしまった。
無駄な抵抗と知りつつ真っ直ぐに矯正しようと試みたが、ポッキリ折れてしまう。この2ヶ月私とともに各地の滝を巡ってきた三脚であったが、早すぎる別れとなったわけだ。
 上の滝の滝壺から見下ろす
「怪我をしなかったので良かった」と思うことにして、三脚の損害はあまり深く考えまい。
雨が強まってきたので大急ぎで車に戻った。
 江の川
この洞簫ヶ滝には、また天気のいい時に来てみよう。

三脚をパーにしたのは痛恨事であったが、なかなかの滝だったので「島根の滝博士」滝花さんには感謝、感謝である。
さて、この後なんだが奥三瓶峡がここから近い。秘境・奥三瓶峡の上山三滝にゆくゆくは挑戦するつもりなので下見をとも思ったのだが、天気が悪すぎる。

仕方がないので沿岸部に出てみることにして出雲に向かった。そうだ、出雲大社の「八雲の滝」に行ってみよう。
出雲大社に行く
 
inserted by FC2 system