奥匹見峡 Oku Hikimi Kyo |
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奥匹見峡は国道191号線の広島・島根県境から近く、国道沿いの山の斜面に「三の滝」の案内があるのでそこから左折すると、やがて割りと広い駐車場に着く。
ここは5月に滝花さんやRyohkoさん達と「まぼろしの滝」を求めて来た所で、紅葉の時期にも来てみたいと思っていたのだった。
それに、先頃御来光の滝に到達した男が、松ヶ谷渓谷の後に三段峡ではあまりにも軟弱な観もあるので丁度良かろう。 |
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ゲゲッ、人が少ないゾ・・・ |
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ホンマに出るかも・・・ |
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ここの警告看板が単なる脅しではないことは重々承知している私だが、以前と違ってクマと聞いても全く怯まなくなった私である。
ただし駐車場には広島ナンバーの車が1台あるのみ。これほど人が少ないと本当にクマと「お友達になれる」可能性がある・・・ |
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鈴をつけて出発 |
先日道後山で私の鈴の音が「いい音」だと高齢の登山者に褒められた。うーん・・・もっと「いい音」出さんとクマも喜ばんと思うがなー |
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桂滝 |
桂滝は姫滝と並んで、この渓谷ではショボイ部類に入る滝である。 |
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魚切。水が少ない。 |
渓谷を奥に進むにつれて、周囲の紅葉の色が鮮やかになっていく。 |
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小龍頭は遊歩道からでは良く見えない |
小龍頭を見るには、上写真上部の狭い岩場を通って滝の正面に行く必要があるが、この日のように岩が濡れていると滑りやすくて大変危険。 |
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岩場の上から下を見下ろした図 |
落ちればタダでは済まないでしょう。 |
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小龍頭 |
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落差は25mらしい |
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もう一丁 |
女学生の遭難碑があるのはここです。ちょっとアブナイ場所なんで気をつけましょう。 |
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黄葉もなかなか良い |
鎧滝付近で、駐車場の広島ナンバーの車の主と思われる中年男性に遭遇。
私と同じく単独なのだが、身のこなしも颯爽として面構えもなかなか渋く、さすがに奥匹見峡に単独で挑戦するだけのことはある。
彼は帰途のようだったので、ここからは「クマ王国」に完全に一人きりとなった私である。 |
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二段滝 |
この付近から遊歩道は険しくなってくる。急斜面に鉄の階段が設置してあるが、老朽化してきている。 |
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奥匹見峡の白眉・大竜頭。 |
落差53mの大竜頭は奥匹見峡のシンボル的存在で、駐車場から約1Kmの路程である。
遊歩道はここで一応終わりとなっていて、まぼろしの滝に行くには「鹿の背」というヤセ尾根を通ってさらに「クマ王国」の奥深くに分け入る必要がある。 |
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大竜頭の上部 |
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やはり水は少なめ |
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この秋はロクに雨が降っていない中国地方なんで、いずこの滝も水が少ないのは仕方あるまい。 |
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鹿の背。一応「先に進むな」と警告している |
「鹿の背」は二つの沢に挟まれた、一人やっと通れる程度の狭い尾根で、両サイドは急な崖になっている。落ちればタダでは済まない高さであることは言うまでもない。 |
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鹿の背 |
この日は単独なので、まぼろしの滝に行く気は毛頭無いが、鹿の背に登って大竜頭を撮影。私が立っている所は前も後ろも崖なのだ。 |
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鹿の背から見た大竜頭上部 |
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同じく大竜頭下部 |
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5月に来たときは夢中でこの危険箇所を前進したんで、ここから大竜頭をじっくり見る余裕が無かったな。 |
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大竜頭の滝壺。透明度の極めて高い水をたたえている。 |
この付近、時期に来れば沢山のイワカガミが咲くことでしょう。 |
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鹿の背から見た山腹の紅葉 |
実は鹿の背に登るよりも降りる時の方がスリルがあった。木の幹を抱きかかえるようにして降りたのです。木は嫌がったかも知れない・・・ |
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最後の名残の大竜頭。また来年も来よう。 |
帰路は夫婦滝に寄っていこう。 |
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夫婦滝 |
ところで、大抵の夫婦滝には雄滝と雌滝があるものだが、この夫婦滝はどちらが「雄」かしら? |
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倒木がいい味を出してるかも |
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綺麗だと思った場所はとにかく撮る |
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この渓谷の紅葉は素晴らしいですよ |
当初は奥匹見峡に来るなど全く想定していなかったが、思いがけず「いいモン見ました!」て感じで大満足だった。
私が駐車場に戻った時、島根ナンバーの軽ワゴンが来て初老の夫婦が降りた。見たところ完全に観光客スタイルで、三の滝に向かおうとしている。この時の私は満足度100%だったこともあり親切運動実施中だったので、彼らを呼び止め鈴を持っているのか尋ねた。
持っていないと言う彼らに、クマの警告看板はタダの脅しではないこと、裸足にサンダル履きのオッサンやオバサンのヒールの高い靴では大龍頭まで到達出来ないか怪我をする可能性があること、登山的要素もあるのでタオルや飲料水もあった方が良い、などの点を指摘して別れた。
山のキャリアも皆無に近い若造の、出すぎた真似だったが、知らぬ顔は出来なかった。 |
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